
うちのハスキーは、朝の6時半になると必ず子供の部屋に行く。
最初にこの犬を迎えたとき、正直なところ不安だった。体重30キロ近い大型犬と、当時まだ4歳だった息子が一緒に暮らすなんて、主人に相談されたときは「無理でしょ」って即答したくらい。ネットで調べれば調べるほど「力が強い」「運動量が必要」「しつけが大変」みたいな情報ばかり出てくるし、何より息子が怪我したらどうするんだって。でも主人は妙に自信満々で、ブリーダーさんのところに三回も通って、結局連れて帰ってきちゃった。名前はルーク。ありふれた名前だけど、息子が映画で覚えたらしくてどうしてもこれがいいって譲らなかった。
で、実際に一緒に暮らし始めてみたら、想像と全然違ったんだよね。
ルークは最初の一週間、ずっと息子の後をついて回ってた。息子がリビングに行けばリビングへ、トイレに行けばトイレの前で待ってる。まるで自分の仕事は「この小さい人間を見守ること」だって決めてるみたいに。ある日の夕方、息子が庭で転んで膝を擦りむいたことがあって、私が駆けつける前にルークがもう隣にいた。吠えるわけでもなく、ただ静かに鼻先を息子の頬に押し当てて、じっとしてる。息子は泣きながらルークの首に手を回して、そのまま五分くらいそうしてた。
思えばあの光景を見たときから、私の中で何かが変わった気がする。
ハスキーって見た目が狼っぽいから、どうしても「野性的」とか「荒々しい」みたいなイメージを持たれがちなんだけど、少なくともうちのルークに関して言えば、驚くほど穏やかで人懐こい。散歩中に知らない子供が近づいてきても、尻尾を振ってお腹を見せる。公園で会うおばあちゃんには「こんな優しい目をした犬、初めて見たわ」って毎回言われる。確かにあの青い瞳で見つめられると、何だか全部許しちゃう気持ちになるんだよね。
息子は今、小学二年生になった。
朝、ルークが部屋に入っていくと、息子はまだ寝ぼけた顔でルークの首に腕を回す。ルークは息子の頭をぺろりと舐めて、それから私のいるリビングに戻ってくる。「起こしてきたよ」って報告するみたいに。この日課が始まったのは去年の春頃だったかな。最初は主人が息子を起こしに行ってたんだけど、ある日ルークが勝手についていって、それ以来なんとなく定着しちゃった。
前に一度だけ、ルークを連れてドッグカフェに行ったことがある。「ノースパーク」っていう、犬連れ専用の小さなカフェ。そこで隣の席にいた若いカップルが、ハスキーを飼おうか迷ってるって話をしてた。彼女の方が「でも大変そうだよね」って不安そうで、彼氏の方は「見た目かっこいいし」って軽いノリ。私は話しかけるつもりはなかったんだけど、ルークが勝手に彼女の方に近づいていって、膝に顎を乗せた。彼女は最初びっくりしてたけど、すぐに笑顔になって「優しいんですね」って。
あのときの彼女の表情、今でも覚えてる。
正直に言うと、ハスキーを飼うのは楽じゃない。毎日の散歩は欠かせないし、夏場の暑さ対策も必要だし、抜け毛の量は想像を絶する。掃除機は週に三回かけても追いつかないし、黒い服なんてもう何年も着てない。それでもルークがいる生活を、今は想像できない。息子が学校で嫌なことがあった日、何も言わずにルークの隣に座り込んで、ただ背中を撫でている姿を見ると、ああこの子にはこの存在が必要だったんだなって思う。
私自身も、実は救われてる部分がある。
主人の仕事が忙しくて、夜遅くまで帰ってこない日が続いたとき、リビングでひとり不安になることがあった。そういうとき、ルークは必ず私の足元に来て横になる。何も言わない。ただそこにいる。その温かさが、どれだけ心を落ち着かせてくれたか。犬って不思議で、こっちが何も説明しなくても、何となく察してくれるんだよね。
結局のところ、ハスキーが穏やかかどうかなんて、一概には言えないのかもしれない。
個体差もあるだろうし、育て方や環境にもよる。ただ少なくとも、うちに来たルークは、家族の一員として完璧に溶け込んでる。息子にとっては兄弟みたいなもので、私にとっては頼れる相棒で、主人にとっては散歩仲間。見た目の印象だけで判断するのはもったいないって、今なら自信を持って言える。あの日、主人が連れて帰ってきたとき、私は内心「大丈夫かな」って思ってたけど…まあ、案外何とかなるもんだよね。
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