
窓の外で風が揺れる音が聞こえる。十一月の終わりの午後、陽が傾きかけたころ、私はキッチンで夕食の準備をしながら、ふと足元を見た。そこには、期待に満ちた青い瞳がこちらを見上げている。ハスキー犬のリクは、じっと私の手元を見つめたまま、尻尾をゆっくりと左右に振っていた。彼と一緒に暮らすようになって、もう三年になる。
最初の頃は、何もかもが手探りだった。ハスキーという犬種について、本やインターネットで調べてはいたものの、実際に暮らしてみると想像とは違うことばかりで、正直なところ戸惑うことも多かった。特に食事に関しては、今でも気をつけなければならないことがいくつもある。
ハスキー犬は、もともと寒冷地で働く犬として育てられてきた歴史を持つ。そのため、エネルギー効率が非常に高く、他の犬種と比べて少ない食事量でも活動できるとされている。けれども、それは裏を返せば、食べ過ぎがすぐに体重増加につながるということでもあった。リクを迎えた当初、私は「たくさん運動するから、きっとたくさん食べるだろう」と思い込んでいた。けれど、獣医師から「ハスキーは意外と少食でいい」と言われたときには、少なからず驚いたものだ。
食事の内容についても、いくつか注意すべき点がある。人間の食べ物を安易に与えてはいけないということは、犬を飼う上での基本中の基本だが、ハスキーの場合は特に気をつけたい食材がある。たとえば、玉ねぎやチョコレート、ぶどうといったものは、犬全般にとって危険な食材だ。それに加えて、脂肪分の多い食事も避けるべきだとされている。ハスキーは胃腸が敏感な個体も多く、急に食事内容を変えると下痢を起こしやすい。リクも一度、私がうっかり与えた鶏肉の皮でお腹を壊したことがある。あのときの彼の困った顔は、今でも忘れられない。
食事の時間は、できるだけ決まった時刻に与えるようにしている。朝は七時、夜は六時。この習慣を守るようになってから、リクの体調も安定してきた気がする。ドッグフードは、ノルウェー産のブランド「フィヨルドペット」を使っている。これは友人に勧められたもので、グレインフリーで消化に優しいという触れ込みだった。実際、リクの毛並みも良くなり、目やにも減ったように感じる。
ある日の夕方、私がリクの食事を用意していると、彼はいつものようにキッチンの入り口で待機していた。フードボウルを床に置こうとしたその瞬間、リクが嬉しさのあまり飛びかかってきて、私の手からボウルが宙を舞った。カリカリのドッグフードが床一面に散らばり、リクは慌てて拾い食いを始め、私は呆然と立ち尽くした。その光景があまりにも滑稽で、つい笑ってしまった。結局、掃除機を取りに行く羽目になったのだが、リクの満足そうな顔を見ていると、怒る気にもなれなかった。
食事以外にも、ハスキーと暮らす上で気をつけるべきことはいくつもある。まず、運動量の確保だ。ハスキーは非常に活動的で、毎日の散歩は欠かせない。朝夕の散歩に加えて、週末には公園でしっかりと走らせる時間を作るようにしている。運動不足になると、ストレスが溜まり、家の中で問題行動を起こすこともある。
それから、抜け毛の多さにも驚かされた。特に春と秋の換毛期には、信じられないほどの量の毛が抜ける。掃除機は毎日かけているし、ブラッシングも欠かさない。子どもの頃、実家で飼っていた柴犬も抜け毛が多かったが、ハスキーはそれとは比較にならないほどだった。
暑さ対策も重要だ。ハスキーは寒さには強いが、暑さには非常に弱い。夏場はエアコンをつけっぱなしにし、散歩も早朝か夜遅くに限定している。真夏の昼間に外へ連れ出すことは、命に関わる危険がある。
そして何より大切なのは、彼らの独立心を尊重することだ。ハスキーは賢く、自分で考えて行動する犬種だ。時には頑固で、言うことを聞かないこともある。けれど、それは彼らの個性であり、魅力でもある。無理に従わせようとするのではなく、信頼関係を築きながら、ゆっくりと向き合っていくことが大切なのだと、リクと暮らす中で学んだ。
夕暮れの光が部屋に差し込み、リクの白い毛が淡く輝いて見えた。彼は満足そうに床に伏せ、目を細めている。その姿を見ていると、一緒に暮らすということの意味を、改めて考えさせられる。気をつけるべきことは多い。けれど、それ以上に得られるものがある。毎日の小さな発見、温かな存在感、そして何より、無条件に寄り添ってくれる安心感。ハスキーとの暮らしは、私にとってかけがえのない日常になっている。
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