
シベリアン・ハスキーを迎えた朝のことを、今でもよく覚えている。十一月の終わり、窓の外に薄い霜が降りていた。玄関を開けた瞬間、冷たい空気と一緒に飛び込んできたのは、まだ名前も決まっていない小さな白と灰色の塊だった。その子はケージの中で鼻をひくひくさせながら、こちらをじっと見ていた。怖がっているのか、値踏みしているのか、今でもわからない。
ハスキー犬と暮らすということは、想像以上に「生き物の時間」に合わせることを意味する。彼らはもともと極寒の地でそりを引くために生まれた犬種だ。体力がある。エネルギーが余っている。そして、頭がいい。この三つが組み合わさると、飼い主はなかなか気が抜けない。
食事については、特に気をつけることが多い。ハスキーは一般的に食が細い犬種と言われているが、それは個体差が大きい。うちの子は逆で、食べることへの執着が強く、ドッグフードのパッケージを遠くから嗅ぎつけてくる。与える量は体重や運動量によって変わるが、一日に必要なカロリーを超えて与え続けると、関節に負担がかかる。特に大型犬は体重管理が健康寿命に直結する。
フードの種類も重要だ。タンパク質が豊富で、穀物の少ないものが理想とされる。知人の獣医師に勧められた「アークティカ・ナチュラルブレンド」というフードを試したところ、毛艶が明らかに変わった。あくまで一例だが、食材の質は見た目にも出る。
食事の時間帯も意識したい。朝と夕方の二回に分けて与えるのが一般的だが、食後すぐの激しい運動は胃捻転のリスクを高める。これは命に関わることなので、食後は少なくとも一時間は落ち着かせる習慣をつけておいた方がいい。
暮らしの中で気になるのは食事だけではない。ハスキーは被毛が二重構造になっていて、換毛期には驚くほど毛が抜ける。掃除機を一日に二度かけても追いつかない時期がある。ブラッシングは毎日の習慣にすること。これをさぼると、後で大変な思いをする。
運動量についても触れておきたい。一日に最低でも一時間、できれば二時間の散歩が必要だと言われている。ただ歩くだけでなく、走ったり、においを嗅いだり、探索したりする時間が精神的な満足感につながる。散歩が足りないと、家の中で問題行動が増えることがある。靴を噛まれたことが三回、クッションが解体されたことが一回。数えたくないが、事実だ。
先日、夕方の散歩から帰ってきたとき、少し面白いことがあった。リードを外した瞬間、彼は真剣な顔で玄関マットをひと嗅ぎし、何かを確認するように三回くるくると回ってから、ようやく家に入った。毎回そのルーティンをこなす姿に、思わず「どうぞ、お入りください」と心の中で頭を下げてしまった。
ハスキーは感情表現が豊かで、「ウー」とか「アウー」といった独特の声で話しかけてくる。吠えるというより、語りかけるような声だ。夜、ソファの端でうとうとしている彼の横に座っていると、時折ふっと耳だけが動く。音に敏感なのだ。遠くの車の音、近所の子どもの笑い声。そのたびに小さく反応する横顔を見ていると、こちらの方が安心してしまう。
冬の夜は特に静かで、暖房の乾いた風が部屋を満たしている。彼はフローリングの冷たい部分を選んで寝る。ハスキーにとって、少し寒いくらいがちょうどいいらしい。その様子を見て、子どもの頃に祖父の家で飼っていた雑種犬を思い出した。あの子も冬になると縁側の一番冷たい場所で丸くなっていた。犬というのは、人間が思う「快適」とは少しずれた場所に、自分の居場所を見つけるものかもしれない。
一緒に暮らすということは、相手の「ずれ」を受け入れることでもある。ハスキーは自由で、気まぐれで、独立心が強い。でもだからこそ、信頼関係を築いたときの喜びは大きい。気をつけることは多いけれど、それは彼らをよく知ろうとすることと同じだ。食事の量、運動の質、季節ごとのケア。どれも、相手を見ていないとわからないことばかりだ。
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