
うちのハスキー、また全力で引っ張ってる。
朝7時の住宅街を、僕は半ば引きずられるように歩いている。リードを握る手はもうとっくに限界で、肩の関節が悲鳴を上げてる。「散歩」って言葉のイメージとはかけ離れた、これはもう競技だ。オリンピック種目にしてほしい。ハスキー犬との綱引き散歩、金メダル狙えると思う。
飼い始めたのは去年の春だった。ペットショップで見たあの青い瞳に一目惚れして、「大人しそうだな」なんて完全に見た目で判断したのが運の尽き。店員さんは「運動量が必要な犬種ですよ」って言ってたけど、その時の僕は聞く耳を持たなかった。いや、正確には聞いてたんだけど、「まあ、なんとかなるでしょ」って軽く考えてた。
なんとかなってない。
最初の一ヶ月は可愛いだけで済んでた。子犬特有のふわふわ感と、よちよち歩く姿。インスタに載せた写真には「いいね」が山ほどついて、友達からは「癒される〜」なんてコメントが並んだ。でも生後半年を過ぎたあたりから、様子が変わってきた。散歩に出ると、もう止まらない。公園までの500メートルを全速力で駆け抜けようとする。僕の体重が60キロあることなんて、まるで計算に入れてない。
今朝も空気が冷たくて気持ちいい。秋の匂いがする。金木犀かな、どこかの庭から甘い香りが漂ってくる。本当はこういう季節の移ろいをゆっくり感じながら歩きたいんだけど、うちのハスキーにそんな余裕はない。鼻をクンクン鳴らしながら、次から次へと興味の対象を見つけては突進する。電柱、植え込み、捨てられた空き缶、通りすがりの猫。全部が全部、全力疾走の理由になる。
そういえば先週、リードが手から抜けたことがあった。
一瞬の油断だった。スマホの通知を確認しようと思って、ほんの2秒くらい気を抜いた。その瞬間、リードがスルッと手のひらから滑り落ちて、ハスキーは自由の身に。僕は必死で追いかけたけど、犬の全力疾走に人間が勝てるわけがない。結局、3ブロック先の公園で、他の犬と楽しそうに遊んでるところを捕獲した。謝罪して回った飼い主さんの数、5人。恥ずかしかった。
「ハスキーって寒い地方の犬だから、日本の夏は苦手なんですよ」って獣医さんに言われたのは、確か梅雨明け頃だったと思う。だから夏の間は早朝と夜遅くに散歩してた。アスファルトの温度を手で確かめてから出発する日々。それでも舌を出してハァハァ言いながら歩く姿を見ると、申し訳ない気持ちになった。でも秋になった今、この季節はハスキーにとって最高らしい。だから余計に元気なんだと思う。さっきから尻尾がずっとピンと立ってる。
近所のコンビニの前を通りかかると、店員さんが「今日もすごい勢いですね」って笑いながら声をかけてくれた。もう顔馴染みだ。この時間帯、だいたい同じルートを通るから、何人かの人とは挨拶するようになった。犬を飼うと、知らない人と話す機会が増えるってよく聞くけど、本当だった。「何歳ですか」「オスですか、メスですか」「名前は」。大体聞かれることは決まってる。
名前はルナ。月って意味。青い瞳が月明かりみたいだったから。
公園に着くと、ルナはいつもの場所に直行する。大きな桜の木の下。春には花びらが散って、夏には濃い緑の影を作って、今は少しずつ葉が色づき始めてる。ここでリードを少し長めに持って、自由に動き回らせる。といっても半径5メートルくらいだけど。ルナは地面の匂いを嗅いだり、落ち葉をカサカサ踏んだり、時々空を見上げたりしてる。あの青い目で空を見てる時、何を考えてるんだろう。
帰り道はいつも少しだけ大人しくなる。エネルギーを使い果たしたのか、歩くペースが落ちる。それでも僕の歩調よりは速いけど。家に着く頃には、僕の額に汗が浮かんでて、ルナは満足そうに舌を出してる。
毎朝こんな感じで、もう何ヶ月も続けてる。正直、大変だと思う日もある。雨の日も、寒い日も、二日酔いの朝も。でもルナの「散歩行くよ」って顔を見ると、断れない…っていうか、断ったら家の中が大変なことになるから、結局行くんだけど。
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