我が家のハスキー、大きな体に秘めた優しさ ~家族の絆を紡ぐ犬との暮らし~

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窓から差し込む朝日に照らされて、リビングの床でぐっすりと眠るハスキー犬のルナ。その大きな体をソファに寄りかかるように丸め、時折耳をピクピクと動かしながら穏やかな寝息を立てています。

私たち家族がルナを迎えてから、早くも3年が経ちました。最初は不安だったことを思い出します。「ハスキーって難しい犬種じゃない?」「子供がいる家庭で大丈夫かな?」そんな心配は、今となっては笑い話です。

確かにハスキーは見た目が狼に似ていて、初めて見る人は少し身構えてしまうかもしれません。でも、ルナは見た目とは裏腹に、とても人懐っこい性格の持ち主です。特に我が家の5歳の娘、さくらのことが大好きで、さくらが幼稚園から帰ってくる時間になると、玄関で待ち構えているほどです。

「ただいまー!」というさくらの声に、ルナは尻尾を大きく振って応えます。時には興奮のあまり、クルクルと回転してしまうことも。そんなルナの姿を見ると、主人と私は思わず顔を見合わせて微笑んでしまいます。

ハスキーは活発で運動量が多い犬種だと言われています。確かにその通りで、毎日の散歩は欠かせません。でも、それは私たち家族にとってもかけがえのない時間となっています。休日の朝は、家族全員でルナと近所の公園まで散歩に行くのが日課です。

さくらはルナのリードを持ちたがりますが、まだ力が足りないので、主人か私が必ず一緒に持ちます。ルナは不思議と、さくらと一緒に歩く時は普段よりもゆっくりと歩調を合わせてくれます。時折、さくらの顔を覗き込むようにして、彼女の様子を確認している姿は本当に微笑ましいものです。

家の中でも、ルナは家族の一員としてしっかりと役割を果たしています。夜、さくらが寝る時は必ずその部屋の前で見張り番をしますし、誰かが具合悪そうにしていると、そっと寄り添ってきます。特に印象的だったのは、さくらが高熱を出した時のこと。普段は自分の定位置で寝るルナが、その夜はずっとさくらの部屋の前で待機していました。

もちろん、全てが順調だったわけではありません。最初の頃は、ハスキー特有の抜け毛の多さに驚きました。特に換毛期には、まるで雪が降ったかのように白い毛が舞い、掃除機をかけても追いつかないほどでした。でも、定期的なブラッシングを習慣づけることで、今では家族の大切なスキンシップの時間となっています。

「ルナ、ブラッシングの時間よ」と声をかけると、自分からブラシの近くに来て、大人しく座って待っています。さくらも「私もやりたい!」と言って参加し、ルナの毛並みを優しくとかしています。時々コームの使い方を間違えて、ルナの毛が引っ張られることもありますが、ルナは決して嫌な顔一つせず、さくらの手つきが優しくなるのを待っています。

食事の時間も、家族の大切な団らんの一つです。ルナは自分の食事の時間をしっかりと理解していて、決して人の食事中にねだることはありません。私たちが食事を終えるのを待って、自分の器の前で静かに座っているその姿は、まるで躾の教科書のようです。

「待て」の声で、さらに背筋を伸ばして待つルナ。「よし」の合図で、やっと食事を始めます。その礼儀正しい姿に、来客からもよく感心されます。「ハスキーってこんなに賢いんですね」という言葉をいただくたびに、私たち家族は誇らしい気持ちになります。

夜になると、リビングに家族が集まってテレビを見たり、本を読んだりする時間。ルナもその輪の中に自然と溶け込んでいます。さくらが宿題をする時は、そっと横に寄り添い、時々励ますように鼻先で軽く突っつきます。

主人が仕事で遅くなる日は、ルナが玄関を見張っています。主人の帰宅を誰よりも先に察知し、尻尾を振って出迎えます。疲れて帰ってきた主人の靴を、さっと避けるように横に寄る気遣いも見せます。

そんなルナの存在は、私たち家族にとってかけがえのないものとなっています。確かにハスキーを飼うということは、それなりの責任と覚悟が必要です。毎日の運動、ブラッシング、適切なしつけ、これらは欠かせません。

でも、その分だけ、いや、それ以上の喜びと幸せを私たちに与えてくれています。ハスキーは決して難しい犬種ではありません。愛情を持って接すれば、こんなにも優しく、賢く、家族思いの存在になってくれるのです。

今日も朝日とともに目覚めたルナは、家族一人一人の顔を確認するように回ります。そして、いつものように安心したように私たちの足元に座り、新しい一日の始まりを告げるのです。これからも、このかけがえのない日々が続いていくことを、私たちは心から願っています。

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