ハスキー犬が友人より目立つ休日の話

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友人を呼んだはずなのに、誰も俺を見ていない。

リビングの真ん中で、うちのハスキー犬のルナが仰向けになって腹を見せている。友人たちは床に這いつくばって、代わる代わる毛並みを撫でまわしている。「ふわふわ〜」とか「目が綺麗〜」とか言いながら。俺が淹れたコーヒーは誰も飲んでない。カップから湯気だけが立ち上って、テーブルの上で寂しそうにしてる。

ルナを迎えたのは去年の秋口だった。ペットショップじゃなくて、知り合いの知り合いから譲ってもらった形。最初に会ったとき、こいつは俺の靴を噛んでた。お気に入りのスニーカーだったんだけど。

「ねえ、散歩連れてっていい?」って大学時代の友人が言う。お前、犬飼ってないだろ。リードの持ち方も知らないくせに。でもルナは嬉しそうに尻尾を振っていて、俺が断る理由もなくて、結局三人で近所の公園まで歩くことになった。午後二時過ぎの日差しが強くて、アスファルトの照り返しが目に痛い。ルナは元気に歩道を引っ張っていく。友人はリードを握りしめて、ちょっと怖がってる顔をしてる。

公園のベンチに座ると、別の友人が「犬ってさ、飼い主に似るって言うじゃん」と言い出した。ルナを見て、俺を見て、首を傾げてる。似てるか? 青い目と、もふもふの毛並みと、俺のどこが共通してるんだ。「表情が似てる気がする」とか言われたけど、それ褒めてないよな。

そういえば前に、ルナを連れて海沿いのカフェに行ったことがある。テラス席でアイスコーヒーを飲んでたら、隣の席の女性がずっとルナの写真を撮ってた。俺じゃなくて。俺のインスタには誰も反応しないのに、ルナの写真をあげると「いいね」が三桁つく。これが現実。

家に戻ると、もう一人の友人が冷蔵庫を勝手に開けて、ビールを取り出してる。「いただきまーす」って、お前まだ昼間だぞ。でもまあいいか。俺も一本もらって、ソファに座る。ルナはリビングの隅で水を飲んでいて、友人たちはその姿をスマホで撮影してる。シャッター音が何度も響く。

「犬がいると、家に人呼びやすくない?」って誰かが言った。確かにそうかもしれない。ルナを迎える前は、友人を家に呼ぶ理由が特になくて、いつも外で会ってた。今は「ルナ見に来いよ」って言えば、みんな簡単に来る。俺の存在価値ってなんだろう。

夕方近くになって、友人たちは帰り支度を始めた。玄関でルナが尻尾を振っている。「また来るね」「次はおやつ持ってくる」「散歩また連れてって」。全部ルナに向けた言葉。俺には「じゃあね」だけ。

ドアが閉まって、静かになった部屋でルナと二人きりになる。こいつは俺の足元で丸くなって、もう眠そうにしてる。疲れたのか。俺も疲れた。でも悪い時間じゃなかった気がする。

窓の外が少しずつオレンジ色に染まっていく。ルナの寝息が聞こえる。友人たちが残していったビールの空き缶が、テーブルの上に並んでる。片付けるのは明日でいいか。
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