今日は特別な日になりそうな予感がしています。友人たちがハスキー犬のルナを連れて我が家に遊びに来てくれることになったんです。朝から心がウキウキして、時計を何度も見てしまいます。
玄関のチャイムが鳴り、扉を開けると、真っ先に飛び込んできたのは、青い瞳が印象的な美しいハスキー犬のルナでした。後ろから、親友の美咲と健一が笑顔で続きます。「お待たせ!ルナも朝からそわそわしてたのよ」と美咲が言うと、ルナは尻尾を振りながら私の周りをぐるぐると回り始めました。
私の家の裏手には広い芝生の公園があり、休日はいつも犬の散歩をする人たちで賑わっています。今日はそこで思いっきり遊ぼうと計画していました。天気も良く、春の穏やかな風が吹く絶好のお出かけ日和です。
公園に着くと、ルナの目が輝きました。広々とした芝生を見て、走り出したいという気持ちを抑えきれない様子です。リードを外すと、まるで矢のように飛び出していきました。その姿は本当に野生のオオカミを思わせるような優美さがあります。
ハスキー犬は昔から橇犬として活躍してきた犬種で、その持久力と運動能力には目を見張るものがあります。ルナも例外ではなく、30分以上走り回っても全く疲れを見せません。むしろ、私たち人間の方が息を切らしながら追いかけっこをしています。
健一が持ってきたフリスビーで遊び始めると、ルナの運動神経の良さに驚かされました。高く投げられたフリスビーを、まるでプロのように空中でキャッチする姿に、近くを散歩していた人たちも足を止めて見入っています。
昼食時には、私が用意したピクニックランチを広げました。ルナ用のおやつも忘れずに持ってきています。芝生の上に敷いたレジャーシートの上で、みんなでわいわいとサンドイッチを頬張りながら、これまでの思い出話に花を咲かせました。
美咲がルナを飼い始めたのは2年前のことです。保護犬として出会い、一目で互いに惹かれ合ったそうです。最初は警戒心が強く、なかなか人に懐かなかったルナも、美咲の愛情深い接し方のおかげで、今では誰とでも仲良く遊べる社交的な犬に成長しました。
午後からは、公園内にある小川のそばで涼みながら過ごすことにしました。ハスキー犬は寒冷地原産の犬種なので、暑さには弱い傾向があります。ルナも水遊びが大好きで、小川に入ってはしゃぐ姿は本当に楽しそうです。
私たちは川辺の木陰で談笑しながら、ルナの水遊びを見守っています。時々、水しぶきを私たちにかけてくるので、みんなで大笑いです。この何気ない時間が、かけがえのない思い出として心に刻まれていくのを感じます。
夕方になり、西日が公園を優しく照らし始めた頃、今日の楽しい時間にも終わりが近づいてきました。疲れて眠そうなルナを見ながら、健一が「こんなに遊び疲れるなんて珍しいね」と笑います。確かに、普段は無尽蔵のエネルギーを持っているように見えるルナも、今日は存分に遊び切ったようです。
家に戻る途中、美咲が「ルナがいてくれたおかげで、こうして友達と過ごす時間が増えたの。本当に感謝してるわ」と静かに話してくれました。ペットは家族の一員であると同時に、人と人とを繋ぐ架け橋にもなってくれるのだと、しみじみと実感する言葉でした。
玄関で別れる時、ルナは私の手をペロッと舐めてくれました。まるで「また遊ぼうね」と言っているかのような仕草に、思わず胸が熱くなります。友人たちとハスキー犬のルナと過ごした今日という日は、きっと私の大切な思い出の一ページとして、永遠に心に残ることでしょう。
これからも季節が変わり、様々な景色の中でルナと遊ぶ機会があることを思うと、もう次が待ち遠しくなります。夏には海へ行って波と戯れたり、秋には紅葉の中でハイキングを楽しんだり、冬には雪の中で本来の橇犬としての姿を見せてくれるかもしれません。
今日の出来事を日記に書き留めながら、ハスキー犬との生活がいかに素晴らしいものかを改めて考えています。彼らは単なるペットではなく、私たちの人生をより豊かで意味のあるものにしてくれる、かけがえのない存在なのです。
友人たちと過ごす休日が、ルナという素敵な仲間が加わることで、こんなにも特別なものになるとは。今夜は幸せな気持ちで眠りにつけそうです。窓の外に輝く月を見上げながら、また次はどんな素敵な思い出が作れるのかと、期待に胸を膨らませています。
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