ハスキーと行く遠距離ドライブ——車の中で気をつけたい、大切なこと

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五月の朝、まだ空気がひんやりと残っている時間帯に、私はいつも旅の準備をする。カーテンの隙間から差し込む光が薄青く、コーヒーの香りがキッチンに漂う中、ハスキー犬のシロは玄関マットの上でじっとこちらを見ていた。その目が「今日はどこか遠くへ行くのか」と言っているようで、思わず苦笑いしてしまう。

ハスキー犬との遠距離移動を初めて経験したのは、三年前の初夏のことだった。目的地は長野の山あいにある「ミルコ高原」というキャンプ場で、車で片道四時間以上かかる道のりだった。当時の私は「大型犬だし体力はあるだろう」と高をくくっていて、出発前にシロにたっぷりごはんを食べさせてしまった。結果は言うまでもない。高速道路に乗って三十分も経たないうちに、後部座席から聞こえてきたのは、えも言われぬ気配だった。あの日の教訓は今も忘れない。

車酔いのリスクを減らすためには、乗車の少なくとも二時間前には食事を済ませておくことが大切だ。
それも、量はいつもより少なめにするのが望ましい。シロのような大型犬は体格があるぶん、揺れに強そうに見えるが、実際には振動への感受性は犬種によって様々で、ハスキー犬も例外ではない。

車の中でシロが落ち着いていられるかどうかは、乗せ方にも大きく左右される。
車内で自由に動ける状態にするのは好ましくなく、クレートやキャリーバッグなどを使って安全な場所に固定することが基本だ。
最初のうちシロはクレートをひどく嫌がって、爪でガリガリと引っかき続けた。それでも根気よく慣れさせていくうちに、今では自分からクレートに入って丸くなるようになった。あの変化には、正直少し感動した。

車の芳香剤や消臭剤、ガソリンのニオイも、嗅覚に優れた犬にとっては強い刺激になる。
香りが強いカーフレグランスは使わないようにして、走行中は少し窓を開けて換気することを心がけている。シロが窓の外に顔を出したがるのはわかるけれど、それは安全上、絶対に許可しない。風を切る音と匂いが好きなのは理解できるが、そこだけは譲れない。

遠距離移動で特に意識しているのが、休憩のタイミングだ。
高速道路を使って移動するのであれば、最近ではドッグランが併設されたサービスエリアも増えており、一時間半に一回程度の頻度で立ち寄って走らせてあげると、車内でも落ち着いて過ごしやすくなる。
シロが思い切り走った後、ふと立ち止まってこちらを振り返る瞬間がある。息を切らせながら、それでも目だけは穏やかに細めて。その顔を見るたびに、連れてきてよかったと思う。

高速道路のサービスエリアに立ち寄る際は、必ずリードをつけて行動することで、トラブルを未然に防ぐことができる。
動物が苦手な方やアレルギーを持つ方もいるので、マナーは常に意識したい。ハスキー犬は見た目のインパクトが強く、子どもたちが駆け寄ってくることも多い。シロは基本的に人懐っこいのだが、疲れているときは少しぶっきらぼうな顔をする。それはそれで愛嬌なのだが。

ドッグランやペット可の施設を利用する際には、一年以内の狂犬病予防接種証明書と混合ワクチン接種証明書が必要になることが多い。
これを忘れると現地では対応できないこともあるので、出発前のチェックリストに必ず入れておくべきだ。私は一度、証明書の期限が切れていることに気づかず、ドッグランの入口で引き返したことがある。シロは意味がわからないまま、尻尾を振りながらUターンさせられていた。あれは少し申し訳なかった。

水分補給も忘れてはいけない。
一度に欲しがるだけ飲ませるのではなく、こまめに少量の水分補給を心がけることが大切だ。
携帯用の折りたたみ式ウォーターボウルをひとつ用意しておくだけで、休憩のたびにすぐ対応できる。シロが水を飲む音、ぺちゃぺちゃという柔らかくて間の抜けたリズムは、長旅の中でなんとなく心を落ち着かせてくれる。

ハスキー犬との車での遠距離移動は、準備さえ整えれば決して難しくない。ただ、相手は言葉を持たない。不快を訴えることができない。だからこそ、こちらが先に気づいてあげる必要がある。シロが車の中でそっと私の膝に頭を預けてくる瞬間、その重さと温かさが、旅のすべてを肯定してくれる気がする。次の遠出も、きっとふたりで行く。
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