ハスキーと行く長距離ドライブ——車で遠くへ向かうとき、忘れてはいけないこと

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シベリアン・ハスキーを乗せて、片道四時間以上の道のりを走ったことがある人なら、きっとわかるはずだ。あの独特の緊張感を。出発前夜から何度もリストを見直して、それでも「何か忘れた気がする」という感覚が、高速道路の入り口を過ぎてもずっとついてまわる、あの感じ。

うちのハスキーはグレイとホワイトの毛並みで、名前をルーカという。まだ三歳だが、体重は二十八キロある。助手席に乗せると、シートベルトアダプターをつけているにもかかわらず、信号待ちのたびに顔をこちらに向けて「まだ着かないのか」という目で見てくる。先日の帰省ドライブでも、出発から三十分で同じ顔をされた。正直、少し笑ってしまった。

長距離移動でまず意識すべきなのは、休憩の頻度だ。人間の感覚で「二時間に一回」と決めていると、犬には長すぎることがある。ハスキーは体温調節が苦手な犬種ではないが、車内という密閉空間は話が別で、特に夏場は一時間に一度、外に出して体を動かす機会を作るべきだと思う。サービスエリアの駐車場の端、芝が少し残っているような場所で、リードをつけたまま五分歩くだけでも、犬の表情がはっきり変わる。あの瞬間の、鼻先から息が抜けるような安堵の様子は、見ていて胸が緩む。

車内の温度管理は、想像以上に繊細な問題だ。エアコンをつけていても、日差しの角度によっては後部座席が局所的に熱くなる。わたしはある年の九月、長野方面へ向かう途中、トンネルを抜けたあとの急な日差しで、後ろに乗せていたルーカが水をがぶ飲みしているのに気づいた。あの秋の午後二時ごろの光は、思いのほか鋭かった。それ以来、後部座席の窓にサンシェードをつけるようにしている。市販品ではなく、「ノルテック」というアウトドア用品ブランドのカーシェード——少しマニアックなブランドだが、遮熱性能が高くて重宝している。

水と食事のタイミングも重要だ。移動の直前に大量に食べさせると、車酔いや嘔吐のリスクが上がる。出発の二時間前には食事を終わらせ、水は少量ずつこまめに与える。ハスキーは比較的丈夫な犬種だが、胃腸が揺れに敏感な個体もいる。ルーカは今のところ酔ったことはないが、それに甘えて対策を怠ることはしないようにしている。

もうひとつ、見落とされがちなのが「音」の問題だ。高速道路の走行音、トンネル内の反響、急ブレーキの音——これらは犬にとって予測できない刺激になる。ハスキーはもともと声を出すことが多い犬種で、不安を感じると「ウォウォウォ」という独特の遠吠えに似た声で訴えてくる。カーラジオの音量を少し落として、低く穏やかな声で話しかけるだけで、犬の呼吸が落ち着くことがある。言葉の意味より、声のトーンが届いているのだろう。

子どものころ、実家で柴犬を飼っていた。遠出するとき、犬は必ず家に置いていった。それが当たり前だと思っていたし、特に疑問も持たなかった。でも今、ルーカと一緒に移動することが増えて、あのころの犬がどんな気持ちで留守番していたのかを、ふと考えることがある。正解はわからないけれど、一緒に連れていける選択肢があるなら、できるだけそうしたいと思うようになった。

到着後のケアも忘れてはいけない。長時間の移動で犬の足腰には負担がかかっている。車から降りたら、すぐに激しく走らせるのではなく、ゆっくり歩かせながら体をほぐす時間を作る。全身の毛を軽く撫でながら、熱がこもっていないか、硬くなっている部分がないかを確認する。その手のひらに伝わってくる体温の感触が、旅の終わりをちゃんと告げてくれる気がする。

ハスキーとの遠距離移動は、準備と観察の繰り返しだ。完璧なマニュアルなんてなくて、その子の性格や体質に合わせて、少しずつ自分たちのやり方を作っていくしかない。それがすこし面倒でもあり、悪くない時間でもある。
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