
玄関のチャイムが鳴ったのは、午後二時を少し過ぎたころだった。ドアを開けると、そこには三人の友人と、一頭の大きなシベリアン・ハスキー犬が立っていた。名前はロキ。灰色と白の毛並みが陽光を受けてやわらかく輝いていて、その瞳は左右で色が違う——片方が青、もう片方が琥珀色。思わず「すごい」と声が出た。
ロキはためらいなく家の中に入ってきた。というより、引っ張られるようにして入ってきた、と言う方が正確かもしれない。友人の一人、ミサキがリードをしっかり握りながら「ちょっと待って待って」と笑いながら廊下を滑っていたのが、この日いちばん最初の笑いどころだった。スニーカーのソールが廊下のフローリングで少し鳴いて、彼女は体勢を立て直しながら「元気がよすぎる」とぼやいた。ロキは特に反省していない様子で、しっぽを大きく振り続けていた。
リビングに落ち着くと、窓から秋の午後の光が斜めに差し込んでいた。十月のこの時間帯の光は独特で、夏のような強さはないのに、どこか金色に近い色をしている。ロキはすぐにラグの上に寝転がって、四本足を投げ出した。その無防備な姿に、誰もが少し笑った。
コーヒーを淹れながら、友人たちの声がリビングから聞こえてくる。ロキの毛が舞っているのが逆光の中で見えた。細かな白い毛が、光の中でゆっくりと漂っている。これは後で掃除が大変だと思いながらも、なんとなく美しいと感じてしまった。矛盾している。でもそういうものだと思う。
カップを四つトレーに乗せてリビングに戻ると、ロキがすでにソファの横で丸まっていた。友人のタカシがロキの背中をゆっくりと撫でながら、何かを話していた。ハスキー犬の毛は想像以上に厚くて、触るとふかふかしている。ダブルコートと呼ばれる二層構造の被毛は、もともと極寒の地で生きるために発達したものらしい。この子が日本の秋に暮らしていることを、少し不思議に思う。
コーヒーを渡すとき、ミサキがカップを受け取りながらロキの方を見て「かわいい」と呟いた。その仕草がとても自然で、コーヒーよりもロキに意識が向いているのが丸わかりだったけれど、それはそれで微笑ましかった。カップの縁から立ち上る湯気が、窓からの光の中でほんの少し白く見えた。
ロキと一緒に遊ぶために、庭に出ることにした。ボールを投げると、最初の二回は猛ダッシュで取りに行ったのに、三回目からなぜか持って帰ってこなくなった。ボールを口に咥えたまま庭の端でひとりで遊び始めたのだ。「返してくれないの」とタカシが苦笑いしながら追いかけていた。ハスキー犬は賢いが、独立心が強い犬種でもあるらしい。言われてみれば確かに、ロキはずっと自分のペースで動いている。
子どものころ、近所に柴犬を飼っている家があって、よく遊ばせてもらっていた。あの犬はとても従順で、ボールを投げれば必ず持ってきた。ロキはそういうタイプではないようだ。でも、その気ままさが、どこか人間らしくて、嫌いじゃない。
庭の隅に植えてあるキンモクセイが、今年もちゃんと咲いていた。甘い香りが風に乗って、ときおり鼻先をかすめる。十月の空気はひんやりしていて、でも陽の当たる場所に立つと背中がじんわりと温かい。ロキは庭の土の匂いを嗅ぎながら、ゆっくりと歩き回っていた。
友人たちと過ごす時間は、特別なことをしているわけではない。ただ話して、笑って、コーヒーを飲んで、犬と遊んでいる。それだけなのに、なぜかとても満たされた気分になる。「ノルディア」というインテリアブランドのカタログを眺めながら、もう一杯コーヒーを飲もうと思った。ロキはまだボールを返してくれていない。
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