ハスキー犬と過ごす春の午後——友人たちと一緒に遊ぶ、特別でもない、でも忘れられない一日

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四月の午後というのは、不思議なほど光が柔らかい。庭に敷いたレジャーシートの上で、わたしはぼんやりとそのことを考えていた。風が吹くたびに、隣に植えた八重桜の花びらが数枚、ひらりと肩に落ちてくる。まだ少し肌寒いような、でも日差しだけは確かに夏の予感を帯びているような、そういう季節の端っこの午後だった。

そこへ、友人たちがやってきた。

玄関を開けた瞬間、最初に飛び込んできたのはハスキー犬のルカだ。体重およそ二十八キロ、グレーと白のまだら模様、そしてアイスブルーの瞳。リードを握る友人の夏帆が「待って待って!」と叫ぶのも聞かず、ルカはわたしの膝に前脚をどんと乗せてきた。その重さと温かさが、一瞬で場の空気を変えた。

ドッグランでお友達と遊ぶのが大好きで、いつも誰かを誘う姿が愛らしい——そんなハスキー犬の話をブログで読んだことがある。
ルカはまさにそういう犬だった。庭に出るなり、友人たちの間をぐるぐると走り回り、誰かが立ち止まるたびに鼻先で突いて「遊ぼう」と催促する。

もう一人の友人、拓也はキャンプ用の折りたたみチェアに腰を下ろし、保温ボトルからコーヒーを注いでいた。「飲む?」と聞きながら差し出してくれたカップが、思いのほか熱くて思わず両手で包んだ。焙煎の深い香りが鼻の奥まで届いて、それだけで少し、体の力が抜けた。

ルカと一緒に遊ぶのは、これが初めてではない。でも今日みたいに、友人たちが全員そろってこの庭に集まるのは、たぶん三年ぶりくらいだった。子どもの頃、近所の空き地で夕暮れまで缶蹴りをしていたあの感覚に、どこか似ている気がした。時間の流れ方が、普段とちがう。

夏帆がルカのために持参したのは、架空のペットブランド「ノルディカ・ドッグス」のロープトイだった。引っ張り合いをすると、ルカは低く唸りながらも尻尾をぱたぱたと振り続ける。怖い顔と楽しそうな動作が同時に存在しているのが、ハスキー犬らしくて笑えた。

シベリアンハスキーといえば、スタイリッシュでクールなイメージを持つ人が多い。
確かにそうだ。でもルカは、ロープトイを奪い取った瞬間に足を滑らせて、芝生の上にずでんと転んだ。そのまま仰向けになって、しばらく動かない。——これがクールなハスキー犬? 心の中でそっとツッコんだ。

拓也が「大丈夫か」と近づくと、ルカはけろっとした顔で立ち上がり、また走り出した。その潔さが、なんとも気持ちよかった。

散歩中にほかの犬を見かけると、その場に伏せてじっと待ち、近づくと熱烈にあいさつをする——あまりにも元気にあいさつするので、大抵相手の犬に引かれてしまう。
そういうエピソードをSNSで見かけたとき、笑いながらもどこか羨ましいと思った。あれだけ全力で誰かに会いに行ける、その無防備さが。

日が傾いてきた頃、ルカは夏帆の隣にぴったりとくっついて、うとうとし始めた。大きな体を丸めて、鼻先を夏帆の膝に乗せている。夏帆は話しながらも、無意識にルカの耳の後ろをゆっくりと撫でていた。その仕草が、あまりにも自然で、あまりにも穏やかで、思わず視線が止まった。

ハスキー犬と一緒に遊ぶ時間は、どこかペースを変えてくれる。急かさない。急がない。ルカがいるだけで、会話の間合いがほんの少し広くなって、沈黙が怖くなくなる。

夕方の風が庭を渡るとき、芝草の青い匂いと、八重桜の残り香が混ざった。友人たちの笑い声が、そこに重なった。特別な予定があったわけでも、どこかに出かけたわけでもない。ただ庭に集まって、ハスキー犬と一緒に過ごしただけの午後。それなのに、帰り際に手を振る夏帆の後ろ姿を見送りながら、なんとなく胸がいっぱいになった。

また来てね、と思った。ルカにも、友人たちにも。
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