ハスキーと歩く春の朝——散歩が楽しくなるコツと、あの日の記憶

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ハスキー犬と暮らしている人なら、きっとわかるはずだ。玄関でリードを手に取った瞬間、あの青い瞳がぱっと輝く、あの感覚。散歩は、ただの「運動の時間」ではない。ハスキーにとっても、飼い主にとっても、一日のなかで最も濃密な時間のひとつなのだと、わたしは毎朝そう思っている。

シベリアンハスキーはそり犬として活躍していた犬種だったこともあり、走るのが大好きという傾向がある。必要とする一日の運動量はとても多く、日頃から運動や散歩へ連れていくことが非常に大切だ。
だからこそ、散歩を「こなすもの」ではなく「楽しむもの」に変えるコツを知っておくと、毎日がまるで違って見えてくる。

四月の終わりごろ、近所の「柏葉川沿いの遊歩道」を歩くのが、わたしとうちのハスキー犬・シロの日課になっている。午前六時すぎ、空気はまだひんやりしていて、川面に朝日が斜めに差し込む。足元の砂利が、踏むたびにざりざりと音を立てる。シロの白い被毛がその光を受けてほんのり金色に染まる瞬間があって、思わず足を止めてしまうことがある。カメラを忘れてきたことに気づくのは、いつもそういうときだ。

散歩をより楽しくするための最初のコツは、「時間帯の選択」にある。
シベリアンハスキーは厳しい気候に対応できるように作られているが、暑さに弱いため、夏場は涼しい時間帯に散歩をするのが重要だ。
春から初夏にかけての早朝は、ハスキーにとって最も気持ちのいい時間帯といえる。シロも、夕方よりも朝の散歩のほうが明らかにテンションが高い。耳をピンと立て、鼻をひくひくさせながら、何かを確かめるように足を止める。その仕草がなんとも愛おしくて、わたしはいつも少し立ち止まって待ってしまう。

次のコツは、「歩くだけ」にこだわらないことだ。
シベリアンハスキーとの散歩は、犬の友だちがいるとさらに楽しいかもしれない。社交的な犬種とも言われるシベリアンハスキーなので、他の犬と一緒に遊びながら散歩すると喜んでくれるはずだ。
実際、シロも道中で別のハスキーに会うと、尻尾をぐるぐると回しながら飛び跳ねるように近づいていく。
オオカミのようなワイルドな顔立ちなのに、陽気でフレンドリーで遊び好き——それがハスキーのギャップ萌えと言われるゆえんだ。

そしてもうひとつ、意外と見落とされがちなコツが「引っ張り癖への対応」だ。
散歩中にリードを引っ張られたら、一度立ち止まって、歩くペースを合わせるようにしつけるのが基本だ。
シベリアンハスキーは力が強く、引っ張り癖がついてしまうと散歩が大変になる。そのため、子犬の時期からトレーニングをおこなうのが重要で、リーダーウォークという歩き方を取り入れることもある。
わたしも最初のころ、シロに引きずられて転んだことがある。あれは確か、新品のスニーカーを履いた最初の日だった。泥だらけになったスニーカーを見て、「ああ、これがハスキーとの暮らしか」と妙に納得したのを覚えている。

子どものころ、実家に柴犬がいた。毎日の散歩は父の担当で、わたしはたまにリードを持たせてもらうだけだった。それでも、犬と歩く朝の空気の清々しさは体に刻まれている。だからいま、シロと歩くたびに、あの父の背中と犬の尻尾が並んでいた景色がふっと蘇る。散歩とは、そういう記憶まで連れてきてくれるものなのかもしれない。

川沿いの遊歩道の途中に、「ノルテ・ブリューム」というドイツ語風の名前のついた小さなベンチがある。架空の名前みたいだが、地元の人がそう呼んでいるだけで、実際は何の変哲もない木製のベンチだ。そこに腰を下ろすと、シロはいつも脚の間にすっぽりと頭を乗せてくる。朝の光の中で、温かくて重い頭の感触。川の音。風に揺れる葦の匂い。その五分間だけは、世界がひどく静かになる。

とにかくスタミナがあるので、飼い主が先にへばってしまうこともある
というのは、まったくもって本当のことだ。シロはまだ歩き足りなそうな顔をしているのに、わたしのほうが肩で息をしていることも少なくない。それでも、その疲労感がどこか心地いいのは、ハスキーの持つ「一緒に生きている感」のせいだと思う。

ハスキー犬との散歩は、ただ健康のためではない。毎朝の光の色、足裏に伝わる地面の感触、犬の体温、すれ違う人との小さな会話——そういうものが積み重なって、日々の暮らしに厚みをつくっていく。コツを知ることも大切だけれど、何より大切なのは、その時間をちゃんと「楽しむ気持ち」を持って外に出ることだと、わたしは毎朝シロのリードを握りながら思っている。
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