
五月のはじまりの朝は、空気がまだ少し冷たい。窓を開けると、山のほうから薄い霧が流れてくるのが見えた。そんな朝に、ハスキーと一緒に車へ乗り込むのは、どこか特別な気持ちがある。シベリアンハスキー犬の青い瞳が、助手席のこちらをじっと見つめてくる。「行くよ」とひと声かけると、ふさふさの尻尾がゆっくりと揺れた。
遠距離移動を愛犬と共にするとき、準備が足りないと旅は途端に過酷になる。
初めての長距離移動となるといろんな不安がつきものだ。
でも、ひとつひとつ丁寧に準備すれば、その不安はずいぶん小さくなる。
まず出発前に気をつけたいのが、食事のタイミングだ。
出発直前に愛犬に食事をとらせることは避けよう。満腹のまま車に乗ると車酔いしやすくなってしまうので、出発2時間前を目安に食事をとるか、普段より少なめの食事量にしてあげるとよい。
ハスキー犬はもともとエネルギッシュな犬種だが、車の中では意外なほど繊細な一面を見せる。胃が落ち着いた状態で乗り込ませることが、長旅の第一歩といえるかもしれない。
次に大切なのが、車内での固定だ。
大型犬には後部座席や荷室に敷いて使える、ドライブシートや犬用のシートベルトを使えば安心だ。
ハスキーは体が大きく力も強い。
車内で自由に動ける乗せ方をしないこと。クレートやキャリーバッグなどを使って、安全な場所にシートベルトなどで固定することが大切だ。
走行中に後部座席でのびのびと寝ているハスキーの姿は愛らしいが、急ブレーキのときのことを想像すると、やはりしっかりと固定しておくべきだと思う。
車内の香りにも気を配りたい。
人間にはさほど感じない車の芳香剤や消臭剤、ガソリンのニオイも嗅覚に優れた犬にとっては強い刺激になる。芳香剤などの香りが強いものは使用を避け、喫煙もなるべく車内では控えることも注意点になる。
アロマ系のカーフレグランス「ウィンターフォレスト」をよく使っていた知人は、ハスキーが乗り込んだ途端にくしゃみを連発するのを見て、あわてて窓を全開にしたと話していた。犬の鼻は、人の何倍も正直だ。
遠距離移動では、こまめな休憩が欠かせない。
高速道路で移動するのがおすすめだ。最近ではドッグランがついている高速道路が増えてきているので、人間も愛犬も休むことができる。
1〜2時間に一度は車を降りて、体を動かさせてあげよう。
少しでも遊ばせてあげると車の中では寝てくれやすい。
走り回ったあとのハスキーが、後部座席でぐっすり眠る姿は、旅の途中の小さな幸福だ。
それから、忘れがちなのが書類の確認だ。
ドッグランやワンちゃん用の施設を利用するときには、1年以内の狂犬病予防接種証明書と混合ワクチン接種証明書が必要不可欠だ。ワクチンの証明書や療法食のフード、薬などは忘れてしまうと、現地の病院やお店では手に入れることができないので、忘れずに持っていく必要がある。
これを忘れた場合、せっかく辿り着いたドッグランの入り口で引き返すことになる。筆者も一度、出発直前にワクチン証明書をテーブルの上に置き忘れたまま高速に乗ってしまい、インターを降りて引き返した経験がある。あのときのハスキーの「え、もう帰るの?」という顔は、今でも忘れられない。
走行中は、窓から顔を出させたくなる気持ちをぐっと抑えてほしい。
愛犬の安全を守るためには、窓から顔を出させないこと、車内ではしっかり固定すること、車で待たせないことなど、飼い主としてしっかり注意しよう。
ハスキーが風を受けて目を細める姿は絵になるが、それは安全を犠牲にした一枚だ。
遠距離移動の終わりに、目的地へ着いたときのことを想像してみてほしい。車のドアを開けた瞬間、ハスキーが初めての土地の空気をぐんと吸い込む。鼻をひくひくさせて、新しい匂いを確かめるように、ゆっくりと地面に降り立つ。その横顔は、どこかうれしそうで、少し誇らしげだ。
車での移動は慣れてきても少なからずストレスを与えてしまうかもしれないが、きっと愛犬も一緒に行動するということに喜びを感じてくれているはずだ。
旅は、準備の数だけ安心になる。ハスキーと共に走る長い道のりは、丁寧に整えてこそ、ほんとうの意味で楽しくなる。
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