
五月の朝というのは、妙に空気が澄んでいる。窓を開けると、まだ少し冷たさを含んだ風が流れ込んできて、カーテンがゆっくりとふくらんだ。そんな朝に、私はハスキー犬のシロと一緒に、車で遠距離移動をすることになった。目的地は長野県の北部、「ミズホ高原」と地元の人が呼ぶ小さな山あいのエリア。片道およそ五時間。初めての本格的な長距離ドライブだった。
シロは生後八ヶ月のシベリアンハスキー犬で、青い瞳が印象的な男の子だ。ハスキー犬のブログをいくつか読み漁っていると、「換毛期に毛が舞う」「暑さに弱い」「脱走の名人」といった話が次々と出てくる。2026年の今もなお、ハスキー犬の飼い主たちはその愛らしさと手のかかりぶりを日々SNSやブログに綴っていて、読んでいるだけで笑ってしまう。
出発前夜、私は持ち物リストを確認した。
リード、首輪、給水用の皿、水、フード、おやつ、犬用エチケット袋、ペット用ウェットティッシュ、そして狂犬病予防接種と混合ワクチンの接種済証明書。
ドッグランを使う予定があったので、証明書は必須だ。それなのに、翌朝になって私はリードを玄関に忘れた。駐車場でシロを抱えたまま気づいて、慌てて取りに戻った。シロは「なにやってんの」という顔でこちらを見ていた。(心の中で小さくツッコんだ:いや、あなたより私のほうが緊張してますよ。)
出発の食事については、乗車の少なくとも2時間前には済ませておくのが基本だ。
シロには朝6時に軽めのごはんを与え、8時に出発した。車のドアを開けると、シロは少しためらってから後部座席に飛び乗った。その仕草がなんとも頼もしくて、少し胸が温かくなった。
車は流れる景色やエンジンの振動、狭い空間など、犬にとってストレスがかかりやすい場所だ。
だからこそ、固定は徹底した。
大型犬には後部座席や荷室に敷いて使えるドライブシートや犬用のシートベルトが安心で、なかでも一番安全なのはハードクレートとされている。万が一の急ブレーキや急ハンドルでも全身が囲われているので、大きく体をぶつけることがない。
シロにはハードクレートを使い、後部座席のシートベルトでしっかりと固定した。
高速に乗ってから一時間半ほど走ったあたりで、最初の休憩をとった。
高速道路のドッグランで少し走らせてあげると、その後の車内では寝てくれやすい。
シロはドッグランに放した瞬間、全力疾走した。五月の陽光が芝の上に降り注いで、白と灰色の毛並みがきらりと光る。その光景を見ながら、子どもの頃に家族で行った北海道旅行を思い出した。あのときも、広い草原を犬が走っていた。犬種は違ったけれど、走る姿の自由さは同じだった。
嗅覚に優れた犬にとって、車の芳香剤やガソリンのにおいは強い刺激になる。芳香剤などの香りが強いものは使用を避け、少し窓を開けてこまめに換気することも車酔い防止につながる。
車内には何も置かなかった。かわりに、シロが普段使っているブランケットを敷いた。慣れたにおいが、彼を落ち着かせてくれるらしい。
走行中、
開いた窓から愛犬が顔を出すと危険で、道路交通法違反にもなる。
これは知らなかった人も多いと思う。私も最初は「気持ちよさそうだし」と思っていたが、実際には後続車や対向バイクへの影響もある。窓は換気程度に数センチだけ開けた。シロは鼻をひくひくさせながら、外の空気をひたすら吸っていた。
途中、山道に差し掛かったとき、シロが少しそわそわし始めた。
犬は人間以上に揺れや振動に敏感で、特に山道はカーブが多くなるので、できるだけゆっくり走ってあげることが大切だ。
アクセルを緩め、カーブをゆっくりと曲がる。後ろを振り返ると、シロはクレートの中で伏せていた。目を細めて、うとうとしているようだった。その寝顔が、なんとも愛おしかった。
ミズホ高原に着いたのは午後1時過ぎ。針葉樹のにおいが鼻をくすぐり、空気がひんやりと肌に触れた。シロを降ろすと、鼻を地面に近づけてくんくんと嗅ぎ回り始めた。
帰宅したら愛犬を思いっきり甘えさせてあげて褒めてあげること。ドライブや旅行が楽しい記憶になれば、その後のお出かけをさらに満喫できるようになる。
この旅が、シロにとって良い記憶になればいいと思った。
ハスキー犬との車での遠距離移動は、準備と気配りの連続だ。でも、その手間の分だけ、到着したときの景色が鮮やかに見える。シロが草の上に寝転んで、大きく伸びをした。その横に座って、私もしばらく空を見上げていた。
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