ハスキー犬との散歩が楽しくなる!飼い主も笑顔になるコツと、ある朝の話

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ハスキー犬との散歩は、ただの「運動の時間」じゃない。そう気づいたのは、今年の夏の終わり、まだ空気が少しだけ涼しくなりかけた9月の早朝のことだった。

シベリアンハスキーは体を動かすことを喜び、散歩やドッグランで走り回るのが大好きな犬種だ。
それはもちろん知っていた。でも、知識として知っていることと、実際にリードを持って外に出ることの間には、思った以上に大きな距離がある。

うちのハスキー犬、「ノルテ」は生後18ヶ月のオス。
頼りがいのある容姿と愛らしい性格のギャップ
がこの犬種最大の魅力だと聞いていたが、正直、最初の数週間は散歩のたびに腕が抜けそうになっていた。リードを握る手に力を込めながら、心の中で「これ、犬じゃなくて小型トラクターでは?」と静かにツッコんでいたのは、いまとなっては笑い話だ。

転機になったのは、散歩のコツを少しずつ意識し始めてからだった。まず変えたのは、時間帯。夏の日中は舗装路面が高温になり、ハスキーの肉球を傷める。だから早朝6時前に出るようにした。その時間帯の空気は格別で、近所の「翠葉公園」沿いの遊歩道には、まだ誰もいない。草の上に朝露が光っていて、踏むたびにかすかな湿り気が足元に伝わってくる。ノルテはそこで必ず立ち止まり、鼻をぐっと地面に押しつけて、前の夜に何かが通った痕跡を読もうとする。その仕草が、毎朝なんとも言えず好きだ。

散歩は気分転換になり、飼い主との主従関係を築くきっかけにもなる。また、疲れさせることでイタズラを防ぐことができる。
これは本当にそのとおりで、十分に歩いた日の夜、ノルテは帰宅後すぐに玄関マットの上でぐったりと横になる。その寝顔を見るたびに、「今日もちゃんと歩けた」という小さな達成感が胸に広がる。

散歩のコツとして、もうひとつ大切にしていることがある。それはリードの持ち方と、歩くペースの主導権を人間側が握ること。
ハーネス・胴輪はシベリアンハスキーなどがものを引っ張る時に使うものであり、顔がフリーになってしまうのでグイグイ引っ張る原因になる。
最初はハーネスを使っていたが、変えてから明らかにノルテの引っ張りが落ち着いた。人間が先に歩く。シンプルだけど、これだけで散歩の質がまるで変わる。

子どものころ、実家で柴犬を飼っていた。毎朝父が散歩に連れて行くのを窓から見ていて、「いつか自分も大きな犬と歩きたい」と思っていた記憶がある。あの頃は犬が引っ張るのを当たり前のように思っていたけれど、本当はそうじゃなかったんだと、ノルテと暮らして初めてわかった。

シベリアンハスキーは最低でも60分、毎日2回の長距離・長時間の散歩が理想的で、スタミナがあるため飼い主が先にへばってしまうこともある。
正直に言えば、私もへばる日がある。でもそんな日に限って、ノルテは歩きながらちらりとこちらを振り返り、ふわっと尻尾を揺らす。「まだ行けるよ」と言っているのか、「大丈夫?」と聞いているのか。どちらにせよ、その仕草に背中を押されてもう少し歩いてしまう。

散歩帰りに立ち寄るのが、近所のコーヒースタンド「ブルーノルド」だ。ドッグフレンドリーな店で、テラス席にノルテをつないでアイスコーヒーを一杯飲む。氷がグラスに当たる音、焙煎豆の香り、9月の朝の光がまだ柔らかく差し込む角度。その10分間が、一日の中でいちばん穏やかな時間かもしれない。ノルテはテラスの日陰でぺたりと伏せ、通り過ぎる人を目で追いながらうとうとしている。

シベリアンハスキーは多くの人が犬種名から姿かたちを簡単に思い浮かべられるほど、知名度も人気も高い犬種だ。
SNSでも散歩中のハスキーの動画が次々と話題になっている。でも、画面の中の華やかな姿の裏には、毎朝早起きして、雨の日も風の日もリードを握り続けてきた飼い主の積み重ねがある。

ハスキー犬との散歩は、コツさえつかめば本当に楽しい時間になる。早朝の涼しい空気の中、二人で同じ方向を向いて歩く。それだけのことが、こんなにも豊かな一日の始まりになるとは、ノルテと出会う前には想像もしていなかった。
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