
空が抜けるように青かった。五月の午前十時、アスファルトはまだ熱を持ちきれず、ひんやりとした朝の空気が足元にわずかに残っている。そんな日に、うちのハスキー犬・シロは玄関のドアが開いた瞬間から別の生き物になる。さっきまでソファの上でだらしなく横たわっていたくせに、リードを手に取っただけで体全体がビリビリと震えだすのだ。尻尾は弧を描き、青灰色の瞳が輝く。ああ、今日もいい天気だね、とつぶやくと、シロは返事のかわりに一声、「ウォウ」と低く鳴いた。
散歩に出ると、シロは本当に気持ちよさそうに歩く。
シベリアンハスキーはかつて極寒のシベリアでそり犬として何十キロもの距離を走ってきた歴史を持ち、その運動本能と体力は他犬種と比較しても突出している。
だからなのか、シロの足取りには無駄がない。ただ歩いているというより、まるで地面を確かめながら前へ進んでいるような、そういう力強さがある。近所の「ミドリ坂通り」沿いの並木道を抜けると、新緑の葉っぱが風に揺れて、光が細かく砕けてシロの白い毛に降り注いだ。
思えば、わたしが初めてハスキー犬という存在を意識したのは、小学三年生のころだった。祖父の家の近くに一頭だけハスキーを飼っているお宅があって、塀の隙間からのぞいた青い瞳に、なぜか心臓をつかまれたような気がした。あのときの感覚が今も消えていないのだと思う。
ハスキーを迎えた家庭の約八割が「家族や他のペットともすぐに打ち解けた」と回答しており、多頭飼いや子どものいる家庭にも適しているという結果が出ている。
シロもそうで、道で出会う子どもたちには必ずしゃがみこんで匂いを嗅がせてあげる。怖がるどころか、むしろ自分から顔を寄せていく。
シベリアンハスキーはオオカミのような見た目に反して攻撃性は低く、とても明るく天真爛漫な性格だ。
それでも初めて会う人はたいてい「大丈夫ですか?」と少し身を引く。その反応がおかしくて、わたしはいつも心の中で「この子、ソファで枕使って寝るんですよ」とひそかに突っ込んでいる。
シベリアンハスキーには一日合計で六十分から百二十分、平均五キロ以上の散歩が推奨されている。
今日は少し長めに歩こうと決めて、いつものコースより遠回りした。公園の脇を通ると、金木犀ではなくもう少し柔らかい、草と土の混じったような香りがした。五月特有のあの匂いだ。シロは鼻をひくひくさせながら、立ち止まって空気を読んでいた。犬には何が見えているのだろう、といつも思う。
シベリアンハスキーは長距離を一定のペースで走り続ける能力に優れ、耐寒性と持久力を重視して改良されてきた犬種だ。
だからこそ、いい天気の日に外へ連れ出すことは、シロにとって単なる運動ではなく、もっと深いところにある何かを満たす行為なのだと思う。リードを通じて伝わってくる引っ張る力は、決して暴れているわけじゃない。前へ、もっと先へという、純粋な意志のようなものだ。
「ノルディア ドッグウェア」というブランドのハーネスをシロにつけるようになってから、散歩中の引っ張りが少し落ち着いた。デザインもシンプルで、シロの銀白の毛によく映える。小さなことだけれど、こういう道具ひとつで散歩の質が変わるのだなと実感した。
散歩後のケアも忘れずに。足や毛をチェックし、体調管理に努めることで、飼い主とシベリアンハスキーの散歩がより楽しく充実したものになる。
家に帰ると、シロは玄関でぺたんと座り、足を拭かれるのをじっと待っている。そのとき、ほんの少しだけ目を細める。満足した、という顔だ。
ハスキー犬との散歩は、こちらが連れていくというより、一緒に世界を見に行く感じに近い。いい天気の日には特に、それを強く思う。シロが鼻先で風を切るたびに、わたしも何か大切なものを取り戻しているような気がするのだ。今日もまた、明日も、リードを手に取ろうと思う。
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