
夏の終わりかけた夕暮れどき、窓から差し込む橙色の光が床に長く伸びていた。その光の中で、彼女はふわりと丸くなって眠っていた。白と灰色の毛並みが、まるで雲のかたまりのように見えた。ハスキー犬と暮らし始めて、もうすぐ一年が経とうとしている。
最初は正直、なめていた。子どもの頃に近所で飼われていた柴犬のイメージで、「大きい犬もきっとそんなもんだろう」と思っていた。しかし現実は違った。初日から声量に圧倒され、二日目には部屋の隅に置いていたインテリアブランド「ノルディスク・ルーム」のウールブランケットが、跡形もなく引きずり回されていた。あれは本当に心が折れそうになった瞬間だった。
ハスキーの子犬は、とにかくやんちゃでイタズラ好きだ。
それはどのブログを読んでも書いてあることで、頭では理解していたつもりだった。でも「理解する」と「体験する」は、まったくの別物だと思い知らされた。
暮らしていく中で、特に真剣に向き合わなければならないと感じたのが食事のことだ。
成犬のシベリアンハスキーにご飯を与える際は、基本的に1日2回のペースで問題ないとされているが、個体差があることを忘れてはいけない。
うちの子は食欲にムラがあって、朝はがつがつ食べるのに夕方はそっぽを向くことがある。最初は病気かと焦ったけれど、どうやら気分の問題らしい。なんとも人間らしい。
その日の体調によって食事の回数や量を調整した方が良い場合もあり、愛犬の様子をしっかり観察しながら、そのコに合ったペースで柔軟に対応することが大切だ。
食器を置いたとき、鼻先でくんくんと匂いを確かめてから、ゆっくりと食べ始める。その仕草が、なぜかいつも愛おしくて、しばらく眺めてしまう。
気をつけることは食事だけじゃない。
ハスキーはシベリア出身だから、暑さには滅法弱い。
日本の夏は、彼女にとって過酷な季節だ。
夏場の散歩は夜間から早朝に行けるかどうかも重要で、毎日少なくとも1時間以上の時間を確保できるかが問われる。
今年の八月、午前五時半に起き出して薄暗い住宅街を歩いたとき、まだ空気がひんやりと残っていた。アスファルトが夜の冷気をわずかに蓄えていて、素足で踏んだら気持ちいいだろうなと思った。彼女は耳をぴんと立て、遠くの草むらの匂いを嗅ぎながら、誰よりも自由に歩いていた。
室内の温度管理も欠かせない。
猛暑日が続く時期は、深夜以外はずっとクーラーをつけっぱなしにすることが日常になる。
エアコンの設定温度をめぐって、自分が寒くて毛布をかぶりながら、犬が快適に伸びているという逆転現象が起きる。これが笑えるようで、笑えない。(いや、少し笑える。)
シベリアンハスキーは比較的丈夫な犬種だが、特定の病気にかかりやすい傾向があり、日々の健康管理を怠らないことが非常に重要だ。
定期的な動物病院への通院、ワクチン、ノミ・マダニの予防薬。
ケガや病気で多額の費用がかかるケースも想定しておく必要があり、小型犬よりも出費がかさむことは覚悟しておいたほうがいい。
でもそれは、命を預かるということの当然の重みだと、今は素直に思える。
夕方、仕事から帰ってきたとき、玄関を開ける前から廊下の向こうで爪が床を叩く音が聞こえる。カチカチカチ、と小刻みに。ドアを開けると、全身で喜びを表現しながら飛びついてくる。その温かさと重さが、一日の疲れを不思議と溶かしていく。
ハスキー犬と暮らすことは、覚悟と愛情と、少しの体力が要る。それでも、橙色の光の中で眠る横顔を見るたびに、迎えてよかったと思う。毎日が、そのひとことに尽きる。
#ハスキー犬
#犬好きな人と繋がりたい
#わんこと遊ぶ
#友達と休日
#犬のいる暮らし
#ハスキーのいる生活
#犬とお出かけ
#もふもふ時間
#仲良しグループ
#癒しのひととき
#日刊ブログメーカー

コメント