
五月の朝、まだ空気がひんやりとしている時間帯に、うちのハスキー犬・ルカは必ず窓の前に座る。カーテンの隙間から差し込む白い光を顔いっぱいに受けながら、鼻先をかすかに動かしている。外の匂いを読んでいるのだと、一緒に暮らして二年が経ってようやくわかってきた。
シベリアンハスキーを迎えようと思ったのは、たしか三年前の冬だった。子どもの頃、近所に住んでいたおばさんの家に大きな白い犬がいて、その犬が雪の日に庭を走り回っていた光景が、ずっと記憶の奥に残っていた。あの犬が何という犬種だったのかは今もわからないけれど、あの自由な姿がどこかでハスキーへの憧れにつながっていたのだと思う。
実際に迎えてみると、ハスキーは非常に社交的で、家族の一員としてすぐに打ち解けた。
ただ、
毎日2時間以上の散歩や遊びが必要で、十分な運動や精神的な刺激を与えないとストレスや問題行動につながる
ことも、暮らしはじめてすぐに実感した。最初の一週間、散歩から帰ったばかりなのに玄関マットをぐるぐると掘り始めたルカを見て、「あ、これはまだ足りていないんだ」と静かに悟った。
食事については、特に気をつけることが多い。
ハスキーは見た目はがっちりしているが、隠れ肥満になりやすく、また皮下脂肪を蓄えやすい体質のため、肥満には注意が必要だ。
ドッグフード選びで最初に迷ったのも、まさにそこだった。
大きな体を持つシベリアンハスキーは、丈夫な筋肉を作るのにタンパク質が必要で、ビーフやチキン、魚といった動物性タンパク質が豊富なものが安心とされている。
わたしが今使っているのは「ノルドリーフ」という架空のブランドのフードで、サーモンオイルとラム肉が主原料のもの。
オメガ3脂肪酸を含むフードは、皮膚の健康を保つ効果が期待できる
と知って選んだのだが、ルカがあまりにも勢いよく食べるので、器がじりじりとフローリングを滑っていく。毎朝、追いかけながら器を足で押さえるのが、いつのまにか日課になってしまった。
ハスキーは寒さに強い反面、暑さには非常に弱く、熱中症になりやすい犬種だ。気温が高い日中の散歩は避け、早朝や夜間の涼しい時間帯に行うことが推奨されている。
五月のこの季節でも、昼過ぎの日差しはすでに油断できない。夕方六時、まだ西の空にオレンジが残っている時間に出かけると、ルカは鼻をぐっと地面に押しつけて、何かの匂いを丁寧に確認しながら歩く。その後ろ姿を見ていると、こちらまでゆっくりした気持ちになる。
しつけについては、
ハスキーは「なぜそれをする必要があるの?」と自分なりに考えてから行動する傾向があり、これは反抗的な性格ではなく、長い間人間のパートナーとして判断力を求められてきた歴史の表れだ。
だから、
叱るよりも褒めることが大切で、上手にできたときは思いきり褒めてあげることが重要だ。
ルカが「おすわり」を覚えた日のことは今でも覚えている。三週間かかった。
ハスキーは人懐っこく社交的な性格を持っているが、長時間の留守番はストレスを感じやすく、分離不安を引き起こすことがある。
これは正直、想定外だった。仕事で五時間ほど家を空けた日の夜、帰宅すると玄関の靴がひとつ、ていねいに運ばれてリビングの真ん中に置かれていた。壊されていたわけではなく、ただそこにあった。何かを伝えようとしていたのかもしれない。
フェンスを飛び越えたり地面を掘って脱走してしまうことも、気をつけることのひとつだ。賢く自己主張も強いので、一度でもルールがぶれると「やっていい」と学習してしまう。
家族全員が同じ対応をすることが、ハスキーとの暮らしでは思っているより大切だと感じている。
また、ハスキーがかかりやすい病気として、網膜が徐々に薄くなり失明に至る遺伝性の病気がある。薄暗い時間帯に散歩をしたとき、動くものに反応しない、物にぶつかるなどの様子が見られたら、かかりつけの獣医師に相談することが大切だ。
健康診断は、面倒に感じるときもあるけれど、年に一度きちんと連れていくようにしている。
ルカと暮らす朝は、いつも少しだけ早起きになった。コーヒーを淹れる前に水を替えて、フードを量って、その間じっとこちらを見上げている青い瞳と目が合う。大変なことは確かにある。でも、あの五月の朝の光の中で鼻先をそっと動かしているルカを見ていると、この暮らしを選んでよかったと、静かに思う。
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