ハスキーと暮らす、穏やかな家族の時間——怖くない、むしろ人懐こすぎるくらいだった

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五月の午後、リビングに柔らかい西日が差し込んでいた。ソファのそばに広げたラグの上で、三歳の息子がブロックを積み上げるたびに、ルーカスはじっとその手元を見つめていた。シベリアンハスキー、二歳のオス。グレーと白のコントラストが美しく、青みがかった瞳はどこか遠い雪原を映しているようにも見える。でも実際は、息子のブロックが崩れるたびに小さく耳を動かし、ちょっと心配そうな顔をしていた。

ハスキー犬を迎えると決めたとき、正直なところ不安のほうが大きかった。オオカミに似た顔立ち、大きな体、「しつけが難しい」という声もネットでよく目にしていた。
クールな見た目とは裏腹の陽気でフレンドリーな性格
だと書いてあっても、頭では理解できても、実際に小さな子どもと一緒に暮らせるのかどうか、なかなか確信が持てなかった。

でも今、あの心配はどこへ行ったのだろうと思う。

実際は攻撃性が低く、陽気で人懐こい性格で、家族や子どもとも仲良くできる温厚な気質を持っている
——そう書かれていた言葉が、日々の暮らしの中でじわじわと実感に変わっていった。ルーカスは息子が泣いていると必ず近くに来る。ごはんを食べさせようとしたら息子が嫌がって泣き出した夜も、ルーカスはそっとそばに来て、ぺたりと体を寄せていた。慰めているのか、単に気になっているだけなのか。たぶん、その両方だと思う。

仲間意識が強く、人に寄り添うことを好む反面、寂しがりなので、室内でいつも家族とともに過ごさせることで、心が安定し、体調にもいい影響を与える
という。それを知ってから、ルーカスをひとりにする時間をできるだけ減らすようにした。家族が揃っているとき、ルーカスの表情は確かに違う。目が少し細くなって、体全体からふわりと力が抜けているような気がする。

朝の散歩は、わたしと夫が交代でつれていく。近所の「ひばり川緑道」という小さな遊歩道が定番コースだ。初夏の朝はまだ涼しくて、草の香りと湿った土のにおいが混じり合っている。ルーカスは鼻をひくひくさせながら、落ち葉の上を踏みしめて歩く。その足音がかすかに聞こえるたびに、こちらまで何か落ち着いた気持ちになる。

ただ、散歩中に一度だけ、リードを持っていた夫がひっぱられて前のめりになったことがある。ルーカスが急に猫を見つけて走り出したのだ。夫は「引っ張られたというより、飛んだ」と言っていた。わたしは笑いをこらえるのに必死だったが、夫の顔がほんの少し傷ついていたので、そこはそっとしておいた。
毎日1〜2時間の運動が必要で、独立心が強く頑固な一面もある
のは本当で、そのエネルギーには今も驚かされることがある。

それでも、家に帰ってくるとルーカスはいつも玄関で待っている。尻尾を振りながら、全身で喜びを表現する。その姿を見るたびに、疲れた気持ちが少しほぐれる。

1歳になったばかりの飼い主さんの息子さんが寝ていると、そっと寄り添うような行動を見せる
ハスキーの話をSNSで見たとき、うちのルーカスも同じだと思った。息子が昼寝をしていると、ルーカスはそっとそばに座って、静かに見守っている。その穏やかな横顔は、いつも少し誇らしそうに見える。

家族以外の人や犬に対しても積極的に交流しようとする友好的な犬で、明るい性格で好奇心旺盛という性格を持っている
から、公園で出会う子どもたちにもすぐ懐く。先日も見知らぬ女の子が「さわっていい?」と聞いてきて、ルーカスはすでに尻尾を振りながら近づいていた。断る気ゼロだった。

ハスキー犬と家族で暮らすことは、覚悟も必要だし、手間もかかる。でもそれ以上に、日々の中に小さな温かさをたくさん置いていってくれる存在だと思う。インテリアショップ「ノルドハウス」で買った厚手のウールラグの上で、息子とルーカスが並んで眠っている午後の光景は、きっとずっと忘れられない。

ハスキー犬を迎えようか迷っているなら、その迷いはきっと、初めて目が合ったときに消える。
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